1スキルを20時間で身に着ける「最初の20時間」
スキルを身に着け成功するために10000時間が必要と言われると、
なかなか新たな取り組みに手を出しにくいな。
と思っていましたが、これについて朗報がありました。
有名な10000時間の法則とは
「その道で成功するためには10000時間費やす必要がある」
というもので、
マルコム・グラッドウェル氏の著書「Outliers」
で取り上げられています。
(翻訳書:天才!成功する人々の法則)
これに対して、20時間の法則とは
「ある程度身に着けるためには20時間でいい。」
というもので、
youtubeで視聴できる動画「最初の20時間」で紹介されています。
The first 20 hours -- how to learn anything | Josh Kaufman | TEDxCSU - YouTube
なお、本も出版されています。
10000時間と20時間の9980時間のギャップとは
「最初の20時間」は、9980時間も無駄と主張しているわけではありません。
20時間で良い。というのは、
エクスペリエンスカーブ(経験曲線)というものが関係します。
経験曲線効果 - Wikipedia
幾度と同じものを生産すればコストが下がっていく
といった内容ですが、
だんだん洗練されていくほど、コストが下がりにくくなっていきます。
ここに20時間と10000時間のギャップがあります。
下図は、エクセルで成長曲線の式をグラフ化したものです。
仮に、最初は 1回あたり 100 必要だった作業が
10000時間努力した後には 10 になるようパラメータを設定すると、
20時間こなしたときには 47.3 となりました。
つまり、10000時間こなすと素人の10倍できるようになる案件だと、
最初の20時間で 52.7、追加の9980時間で 37.3
合計10000時間で 90 の効果が出るという計算になります。
20時間こなした時点で、90点中52.7点 = 58.6%
の習熟度はもっているということですね。
ある程度(上の例だと6割方)できるようになることと、
完全に100%習得することのギャップが、
20時間と10000時間の差ということになります。
動画では20時間である程度習得するためのコツが挙げられていました。
20時間で学ぶためのテクニック4つ
1.目標を決め、達成手順を細分化する
順序をスキップすると、知らない部分でつまづいてしまう
正しい順序で効率よく覚えていくべき。
(この時間は20時間にはカウントされない)
2.自己改善していきながら学ぶ
勉強・実践を始める前に、知識を詰め込むのではなく、
やりながら調べて、修正をかけていき、
間違ったやり方、知識にならないようにする。
3.障害となるものを取り除く
スマホ、テレビ、ゲームなどが視界に入らないようにする
特にスマホは、ポケットの中でも集中力が下がるという調査結果があります。
調査結果参考記事:
スマホがあると退屈で集中力低下、海外の研究事例 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
4.最低でも20時間はこなす
最初はできなくて当たり前、立てた目標まで、
20時間で到達できなそうでも、とりあえず20時間はこなすこと
追加で、これもコツだと思うもの
他にも、学ぶ際のテクニックはいろいろとありますが、
集中力が高いとき(朝)に勉強することが一番おすすめ
これは、時間術について、本を読んでいて知ったものです。
実際に私も読んだ後、朝は3倍くらい思考が冴えているのを自覚しました。
他にも、時間を創出する術がいろいろ書かれており、一読の価値があります。